こ え
こえが、きこえた。
あわいひかりにてらされて
あのひとは あらわれる。
あさのじゅうじ。
ことりのさえずりとともに
きまってそのじかんに あらわれた。
ねぇ。遊ぼうよ。
僕と一緒に、遊ぼうよ。
PiPiPiPiPiPiPi...
日曜日、朝九時半。
今日も体調絶好調。
ねぇ、何かうるさくない?
うるさい?もしかして、TVを消せって遠回しに言ってるの?
いや、そうじゃなくて…なんだか頭が痛くなるような…キーって。
キー??風邪じゃないの?明日にでも病院にいけば。
何で今日はこんなにうるさいのかしら。
宙を見上げていった。そして同じ言葉を繰り返す。
ねぇ、何かうるさくない?
その日初めて彼に会う。
ねぇ、遊ぼうよ。
頭にまとわりつく嫌な声。
わたしの部屋を飛びながら、何度も何度も呼びかける。
ねぇ、遊ぼうよ。
悲しい声が呼びかける。
だけどわたしはまだ行かない。
わたしは死んだりなんてする気は無いの、だから貴方と遊べない。
どうして、
どうして、
何で遊んでくれないの
一人ぼっちで寂しいよ。
ねぇ、僕と遊んでよ。
ねぇ、僕と一緒に遊んでよ。
それから彼は姿を見せない。
だけど響く 頭の中に。
彼の悲しい声が 幾度も幾度も。
朝の十時
今日も頭痛はとまらない
朝の十時
彼の声がまとわりついて
涙がこぼれてくるのはなぜだろう
彼は
彼は
今も
何処かで
遊び相手を
探して
いるのだろうか。
あてもなく
ただひたすらと
あの悲しい声で
今日も誰かに
話し掛けて
いるのだろうか