※※我ら盗賊敏美隊※※※

2.まよい             .

 

この国には盗賊がいた。

ブッキー、グレオ、そして…

「ボス−。俺らいつまでここで待機してればいーんですかぁ」

「…死ぬまで待ってろ」

「ひどっ!」

「ブッキ−、少し煩いぞ。ボスに迷惑だ」

「う…。わかったよ」

ブッキーは通信機の自分たち側の音声を切り、向こう(ボス)からしか音が流れてこないようにした。

「なぁ、グレオ。ボスはまだ言わないのかな。辛いなら言っちゃった方が良いと思うんだけど」

「言ったらよけい辛くなることだってある。よりによって相手はアレだし…」

グレオはあごで、今日盗みに入る予定の家を指す。

「確かに、アレはきついかもな」

二人がのぞく窓の中には、美しいブロンドの髪を持つ

すらりとした背の高い女性と、ちょび髭の太った男と、子供が見えた―――

 

 

 

 

「いつかは言わなくちゃならないんだ…

言うのを先延ばしにすればするほど泥沼にはまっていくって、

わかっているのに…いつかは、いつかは言わなくては…」

木の陰には金色の頭を抱えた男が一人、いた。

男は、まさか仕事の最中に顔を合わせることになるとは

思っていなかった。

「みんな…。今日の仕事は、中止だ…」

その日、敏美盗賊団は姿をあらわさなかった。

もう五年も前の、話である。

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THE END     .perplexity

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