※※※我ら盗賊敏美隊※※※
1−2.まよい .
この国には盗賊がいた。
ブッキー、グレオ、そして…
「ボス−。俺らいつまでここで待機してればいーんですかぁ」
「…死ぬまで待ってろ」
「ひどっ!」
「ブッキ−、少し煩いぞ。ボスに迷惑だ」
「う…。わかったよ」
ブッキーは通信機の自分たち側の音声を切り、向こう(ボス)からしか音が流れてこないようにした。
「なぁ、グレオ。ボスはまだ言わないのかな。辛いなら言っちゃった方が良いと思うんだけど」
「言ったらよけい辛くなることだってある。よりによって相手はアレだし…」
グレオはあごで、今日盗みに入る予定の家を指す。
「確かに、アレはきついかもな」
二人がのぞく窓の中には、美しいブロンドの髪を持つ
すらりとした背の高い女性と、ちょび髭の太った男と、子供が見えた―――
「いつかは言わなくちゃならないんだ…
言うのを先延ばしにすればするほど泥沼にはまっていくって、
わかっているのに…いつかは、いつかは言わなくては…」
木の陰には金色の頭を抱えた男が一人、いた。
男は、まさか仕事の最中に顔を合わせることになるとは
思っていなかった。
「みんな…。今日の仕事は、中止だ…」
その日、敏美盗賊団は姿をあらわさなかった。
もう五年も前の、話である。
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THE END 1−2.perplexity
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